本格焼酎の世界では、焼酎の仕込みを行う場所を「工場」と呼んでいます。例えば、本坊酒造では主力生産地である津貫にある施設を「津貫工場」と呼んでいます。一方、ウイスキーの世界では「蒸留所」と呼ぶことが一般的です。京都・山崎にあるサントリーの事業所は「山崎蒸留所」です。ウイスキーに比べて本格焼酎は「施設の近代化」が叫ばれていたことから近代的に感じる「工場」という名称が一般的だったのでしょう。
しかし、徐々にではありますが、「工場」という名称を止め、「蔵」という名称を用いるところが増えています。また、最近になって、薩摩酒造は全ての生産施設を「工場」から「蒸留所」へ改名しました。また、三和酒類は大分・日田に新設した生産施設に「いいちこ日田蒸留所」と命名しています。これは大変に歓迎すべき動きであるといえます。日本の国酒である本格焼酎は工業生産品ではない、世界に誇るJapanese Spritsであり、その生産拠点で「工場」という名称を使用するのは、なじまないと思います。本格焼酎の生産施設はぜひとも「蒸留所」という名称へ改名してみてはどうでしょうか。そして”Shochu distillery”が世界に広まることを願って止みません。
本格焼酎の生産施設を蒸留所と呼ぼう!
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