イオン交換(いおんこうかん)は、固体や液体中に静電結合(電気のプラスマイナスが引き合う力によって物質がくっついている状態)されたイオン(プラスないしはマイナスの電気を帯びた原子)が入れ替わる働きをいう。イオン交換樹脂はイオン交換が行うことの出来るイオン交換体の一つである。もともとは食塩の生成や海水から真水を生成する際などに使用されていたが、柳田藤治東京農業大学名誉教授によって乙類焼酎(当時)への応用が発案され、これを柳田酒造が試験的に導入した。その後、二階堂酒造および三和酒類が自社製品にこの技術を全面的に取り入れ、その商品が都会で人気となったことにより、乙類焼酎の蔵へ新技術として一気に普及した。イオン交換を行うことで蒸留後に残留している酢酸などの雑成分が取り除かれ、雑味成分がなくなり、癖のない味わいの焼酎ができる。
イオン交換(いおんこうかん)
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