焼酎を事前に水を加えてなじませておくこと。また、店頭で購入してきた焼酎を飲む前に自分で水を加えてアルコール度数を下げること。転じて水を加えて馴染ませた焼酎も内包する言葉である。「割り水焼酎」ともいう。概ね水を加えてから3日程度馴染ませることが多い。アルコール度数が下がるのでそのままお燗や冷やで飲むことが出来る。最近は「前割り」という用語が使われるようになりつつあるが趣旨は同じである。最近では焼酎蔵が20度を下回る焼酎を「割水焼酎」という名称を付けて販売するケースもある。ただし、通常販売される焼酎は原酒と謳わない限り、蒸留した原液に水を加えて販売している。つまり「割水焼酎」は通常販売される焼酎よりも加える水の量を増やしているだけなので、「割水」という用語が適切であるかどうかは議論の分かれるところである。
なお、酒税法が改悪され、割水焼酎を造ることは「みなし製造」に当たることになった。これにより、他人に呑ませるのは飲食店であるかどうかを問わず一時期禁止されることになったが、その後、料飲店などについては事前に申請([手続名]特例適用混和の開始・休止・終了の申告手続き|酒税関係|国税庁)した上で、提供杯数などを帳簿として記録することを条件に提供が認められることになった。経緯は焼酎ニュース通信 – 特集:飲食店における前割焼酎禁止問題アーカイブとしてまとめた。
関連語⇒和水(わすい)、お湯割り(おゆわり)、生(き)、原酒(げんしゅ)、前割り(まえわり)