FOODEX JAPAN 2008のレポート6回目は鹿児島の蔵元の続きで最後の3ブースをお伝えします。
1.霧島町蒸留所
FOODEXには初お目見えの霧島町蒸留所さんは祁答院蒸溜所と合同展示でした。霧島町蒸留所といえば「明るい農村」「農家の嫁」などそのネーミングにインパクトがあるわけですが、いずれの焼酎も手作りで非常にオーソドックスな美味しい焼酎です。ブースはFOODEX事務局が立てたそのままのブースに手書きの掲示がしてあるだけの簡素なものでしたが、それが逆にインパクトとなったようで多くの人がブースに立ち寄っていました。自分たちのつくった芋焼酎を多くの人に知って欲しい、呑んで欲しいという気持ちがストレートに伝わる話が聞けて、他の方も満足してブースを立ち去っているのが印象に残りました。
2.濱田酒造
濱田酒造さんは現在3つの蒸留所で焼酎造りをされています。今回はその3つの蒸留所のコンセプトや考え方の違いを中心とした展示をしていました。色々な商品で訴求できる点を訴えていましたが、今年の一押しは大河ドラマの主人公から名前を取った「天璋院篤姫」だそうです。主に女性をターゲットとしているため、ロックで呑んで柔らかくなるように黄麹を使って仕上げたとのことでした。
3.西原商会
西原商会さんは鹿児島に本社を置く業務用総合食品卸で、残念ながら一般消費者との接点はありません。しかし、なぜここを取り上げるかというと西原商会さんがプライベートブランドとして出している「酔楽人」(よくろんぼ)と「夢の一滴」という芋焼酎が大変に美味しかったためです。特に「酔楽人」は芋の甘みがしっかりとありながら味にキレがあり、お湯で割って呑むとおそらく大変に伸びる焼酎だと思います。説明されていた方曰く「鹿児島に本社を置く食品卸として、他のメーカーさんが出していない納得のいくプライベートブランドを出したかった」とのことですが、十二分にその意図を達成している焼酎だと思います。惜しむらくは食品卸のプライベートブランドなので一般消費者が直で買うことは出来ず、居酒屋やホテル・旅館などでしか呑めない限定ブランドということです。しかし、本当の意味で「幻の銘柄」ともいえるわけで、もし、居酒屋などへ行ってこの焼酎がありましたらぜひとも一回呑まれることをお薦めしたいと思います。
次回は琉球泡盛の蔵をレポート致します。
FOODEX JAPAN 2008 レポート6~霧島町蒸留所・濱田酒造・西原商会~
この記事は約2分で読めます。
記事内に広告が含まれています。